この記事で分かること

  • IB・PE・FASのテクニカル面接で繰り返し問われる30問と、30秒で答える要点
  • 会計8問・評価8問・M&A7問・LBO/PE7問の分野別整理
  • 各問から深掘り記事への直行リンク——弱点分野を体系的に潰せる構成

使い方

各問の「要点」は面接での回答骨子です。結論→理由→(あれば)数字の順で30秒を目安に声に出して練習し、詰まった問いはリンク先の本編で仕組みから固めてください。答えの丸暗記は深掘り質問(Why so?)で必ず剥がされます——要点の背後にある理屈まで持ち帰るのがこのページの正しい使い方です。総合的な面接戦略はテクニカル面接対策で扱っています。

会計・三表(Q1-8)

表1:会計・三表の頻出8問
問い30秒回答の要点
Q1. 財務三表のつながりを説明して純利益がBS利益剰余金とCFの起点へ、CFの期末現金がBSへ、減価償却が3表を貫く——3本の線で答える(本編
Q2. 減価償却が10増えたら三表は?税率30%なら純利益−7、営業CF+3(+10足し戻し)、BSは固定資産−10・現金+3・剰余金−7でバランス。税効果を通すのが合格条件(本編
Q3. EBITDAは何を見る指標?償却と資本構成・税の影響を除いた事業の現金創出力の近似。設備更新負担を無視する弱点までセットで(本編
Q4. 営業CFと純利益がズレる要因は?非資金費用(償却・減損)と運転資本の増減。ズレの継続は利益の質の問題(本編
Q5. 運転資本が増えるとなぜ現金が減る?売掛・在庫は「現金になる前の姿」。成長ほど現金を食う構造とCCCまで言えると強い(本編
Q6. 在庫が10増えたら三表は?PL不変(売れていない)、営業CF−10、BSは在庫+10・現金−10。「PLを経由しないBS/CF連動」の理解を見る問い(本編
Q7. のれんとは?買収対価−時価純資産。PPAで無形資産を識別した残り。日本基準は規則償却、IFRSは減損テスト(本編
Q8. Adjusted EBITDAの典型調整は?一過性費用の足し戻し、役員報酬の正常化、続かない収益の控除。「引く調整」を言えると差がつく(本編

バリュエーション(Q9-16)

表2:バリュエーションの頻出8問
問い30秒回答の要点
Q9. 評価の3アプローチは?DCF(本源的価値)・市場株価/類似会社(相対)・類似取引(支配権込み相対)。各々の強み弱みと使い分けまで(本編
Q10. DCFの手順を30秒でFCF予測→WACC算定→TV→現在価値合計でEV→ネットデット控除で株式価値。各ステップの1論点ずつ添える(本編
Q11. WACCの構成要素は?株主資本コスト(CAPM:リスクフリー+β×ERP)と負債コスト×(1−税率)の時価加重平均(本編
Q12. なぜFCFから利息を引かない?利息はWACCの負債コストで考慮済み。引けば二重控除。CFの帰属と割引率の対応原則で答える(本編
Q13. TVの2つの方法と検証は?永久成長法とExitマルチプル法。相互のインプライド値(暗黙のg・暗黙の倍率)で往復検算する(本編
Q14. EV/EBITDAがM&Aで好まれる理由は?資本構成と償却方針に中立で、事業そのものを比較できるから(本編
Q15. Compsと類似取引の倍率差の理由は?類似取引はコントロールプレミアム込みの成立価格。価値のベースが違う(本編
Q16. EVからEquityへのブリッジ項目は?ネットデットに加え、少数株主持分・持分法投資・デットライク項目(退職給付不足等)。希薄化考慮の株式数も(本編

M&A(Q17-23)

表3:M&Aの頻出7問
問い30秒回答の要点
Q17. M&Aプロセスを説明して戦略策定→ターゲット選定→打診・初期交渉→DD→最終交渉SPA→クロージングPMIの6フェーズ+各成果物1つずつ(本編
Q18. DDでは何を見る?領域列挙より目的から:発見を価格・契約・統合計画へ翻訳する。財務はQoE・ネットデット・正常運転資本(本編
Q19. Accretion/Dilutionとは?買収後EPSが増えるか減るか。株式対価のみなら買い手PER>対象の取得PERでAccretive、が瞬時判定(本編
Q20. AccretiveでもNPV負はあり得る?あり得る。EPSは会計、価値はプレミアム対シナジーで決まる。判定式はプレミアム<シナジーNPV(本編
Q21. 株式譲渡と事業譲渡の違いは?移転単位(器ごとvs選んだ資産)、承継方式(包括vs個別)、対価の受け手(株主vs会社)の3点(本編
Q22. ロックドボックスとは?基準日BSで対価を固定し、以後の価値流出をリーケージ補償で防ぐ方式。クロージング調整との対比で(本編
Q23. 相対と入札、売り手の選び方は?価格最大化なら入札、秘匿性・確実性・速度なら相対。買い手側は入札で勝つアングルの言語化が必要(本編

LBO・PE(Q24-30)

表4:LBO・PEの頻出7問
問い30秒回答の要点
Q24. LBOはなぜリターンが出る?EBITDA成長・マルチプル・デット返済の3源泉。レバレッジはエクイティ側の変化率を増幅する(本編
Q25. IRRとMOICの違いは?年率と倍率。時間を考慮するのがIRR。同じ2.2xでも5年17%・7年12%と薄まる関係まで(本編
Q26. 良いLBO対象の条件は?安定FCF・低い既存負債・強い市場地位・改善余地・明確なExit。要は「借金を返せて高く売れる会社」(本編
Q27. Sources & Usesとは?買収資金の調達(デット・エクイティ)と使途(株式対価・既存債務返済・手数料)の対照表。両側一致が絶対(本編
Q28. デットスケジュールの構造は?トランシェ別に期首残高→約定返済→任意返済→期末残高。利息計算と循環参照の処理まで言えると上位(本編
Q29. キャッシュスイープとは?余剰FCFを任意返済に自動充当する仕組み。返済が進むほど利息が減る好循環をモデルでどう組むか(本編
Q30. PEファンドの報酬構造は?管理報酬2%型+キャリー20%型(優先リターン後)。LP/GPの構造とJカーブまで一気に(本編

Q. 30問で足りますか?

A. 頻出の骨格はカバーしていますが、面接は深掘りの連鎖です。各問で「なぜ?」を2回続けられても崩れないか——リンク先の本編で理屈ごと固めることを前提にした30問です。ペーパーLBOなど計算問題の実戦練習は別途必要です(面接対策本編)。

Q. 答えが浮かばない問いが出たら?

A. 沈黙より思考の言語化です。「まず定義から確認すると…」「三表のどこに効くかで考えると…」と、原理から組み立てる姿を見せること自体が評価対象です。知らない用語は正直に認めた上で、類推で仮説を出す姿勢が次善手になります。

まとめ

  • 30問は会計8・評価8・M&A7・LBO/PE7。結論→理由→数字の30秒回答で音読練習。
  • 丸暗記は深掘りで剥がれる。詰まった問いはリンク先の本編で理屈から固める。
  • 知らない問いこそ原理からの言語化を見せる。沈黙が唯一の不正解。

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本記事について

本文中の数値例はすべて理解のための設例であり、実在の企業・案件とは関係ありません。制度・実務慣行に触れる箇所は一般的傾向の整理です。個別案件への適用時は必ずその時点の一次情報・専門家にご確認ください。