この記事で分かること

  • テクニカル質問は5分野に整理できること(会計/EV/DCF/マルチプル/LBO)
  • 分野別の頻出質問と、答えの骨子(詳細解説記事へのリンク付き)
  • 暗記に頼らない「答え方の型」と、評価を落とすNG回答

全体像:質問は5分野しかない

投資銀行・FAS・PEのテクニカル面接で問われる内容は、突き詰めると5分野に収まります。網羅的な暗記ではなく、分野ごとの「幹」を押さえて、そこから派生質問に対応するのが最短の対策です。

テクニカル質問の体系マップ ① 会計・三表土台・最頻出 ② EVとEquity定義と調整 ③ DCF手順と感応度 ④ マルチプル比較と選定 ⑤ LBOPE面接の主戦場 左の分野が右の分野の前提になります。詰まったら左に戻るのが復習の鉄則です。 各分野の頻出質問と模範の骨子は、下の表から解説記事に接続しています。
図1:5分野の体系マップ。面接官は①→⑤の順に深掘りしてくることが多く、土台の穴は必ず露呈します。

分野別・頻出質問と答えの骨子

各分野の代表質問と、答えの骨子です。骨子を自分の言葉で30秒で言えるかを基準に仕上げてください。詳細は各解説記事で確認できます。

表1:会計・三表/EVとEquity の頻出質問
質問答えの骨子
減価償却費が10増えると三表は?PL純利益−7 → CFで+10足し戻し現金+3 → BS両側−7で均衡。解説記事
3つの財務諸表を1つだけ見るなら?CF計算書。現金創出力が最も偽りにくい+他表を逆算可能
EVとEquity Valueの違いは?事業全体の価値か株主の取り分か。ブリッジで接続。解説記事
現金が増えるとEVは?EVは不変。ネットデット減少分だけEquityが増える
表2:DCF/マルチプル の頻出質問
質問答えの骨子
DCFをウォークスルーしてFCF予測→WACC→TV→割引→ブリッジの5ステップ。解説記事
WACCの計算式とパラメータは?時価加重のKe(CAPM)+税引後Kd。βはアンレバー→リレバー。解説記事
WACCが下がると価値は?上がる。特にTVの現在価値が大きく動く(TV依存度に言及)
なぜEV/EBITDAを使う?資本構成・償却方針に中立で比較しやすい。限界(CAPEX無視)も添える。解説記事
PERとEV/EBITDAの使い分けは?株主帰属(レバレッジ込み)か事業比較か。分子分母の整合が判断基準
表3:LBO(PE面接の主戦場)の頻出質問
質問答えの骨子
Walk me through an LBOSPCで買収→FCFで返済→Exitで残債控除後の増分を取る。解説記事
なぜPEは借入を使う?リターン増幅のため。ただし下方にも増幅→Downside設計とセットで語る
LBOリターンの源泉は?返済・EBITDA成長・マルチプルの3分解。再現性の順に評価
5年で3倍のIRRは?(暗算)約25%(3.0^(1/5)−1≒24.6%)。早見の感覚で即答。解説記事
良いLBO対象の条件は?FCFの安定性・予測可能性・低い追加投資負担が幹

答え方の型:結論→構造→数値例

同じ知識でも、答える順序で評価は大きく変わります。推奨する型は次の3段です。

  • ① 結論を一文で:「EVは事業全体、Equityは株主の取り分です」——まず着地点を示します。
  • ② 構造で説明:定義・式・ステップなど、考えの骨組みを2〜3文で。
  • ③ 数値例で締める:「たとえばEV10,000でネットデット2,700なら…」と小さな設例を1つ。数字が入ると理解の深さが伝わります。

逆に評価を落とすのは、暗記の再生(定義を言えるが式が書けない)、結論のない長い前置き、分からない質問での沈黙です。分からないときは「前提を確認させてください」と構造に立ち戻るのが正解です。

直前チェック:10問クイックリスト

面接前日に、以下を各30秒で口頭再生できるか確認してください。詰まった分野の記事に戻れば、ピンポイントで復習できます。

  • 減価償却+10の三表インパクト(税率30%)
  • 在庫+10の三表インパクト
  • EV⇄Equityブリッジの5項目
  • DCFの5ステップ
  • WACCの式とβのリレバー
  • ターミナルバリューの式と妥当性チェック
  • EV/EBITDAの長所と限界
  • LBOの3幕構成(買収→返済→Exit)
  • リターン3源泉の分解
  • 5年2.0x/2.5x/3.0xのIRR(約15%/20%/25%)

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三表→分析→モデル→DCF→マルチプル→LBO→投資判断の順で、本記事の5分野を体系的に学べます。

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まとめ

  • テクニカル質問は5分野。左(会計)の穴は右(LBO)で必ず露呈するので、詰まったら左に戻る。
  • 答え方は「結論→構造→数値例」の3段。暗記の再生ではなく構造で答える。
  • 直前は10問クイックリストで口頭再生チェック。詰まった分野だけ解説記事へ。

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本記事について

質問例は選考で広く見られる一般的傾向に基づく編集部の整理であり、特定企業の出題を示すものではありません。各骨子の詳細と計算根拠は、リンク先の解説記事(設例は計算検証済み)を参照してください。