この記事で分かること
- PE面接で繰り返し問われるLBO論点10問——概念5問+計算5問の構成
- 計算問題は途中式つき(全問、整数で検算可能な設例)
- 各問の「深掘りされたときの二の矢」——暗記が剥がれない答え方
概念編(Q1–Q5)
| 問い | 回答の要点と二の矢 |
|---|---|
| Q1. なぜLBOはエクイティリターンを高められるのか | 3源泉(EBITDA成長・倍率・返済)+レバレッジは変化率を増幅する構造(仕組み)。二の矢「下振れも増幅される=ダウンサイドで返済が回るかが規律」まで言う |
| Q2. 良いLBO対象の条件は | 返せるか(安定FCF・低Capex・分散)×高く売れるか(改善余地・Exit可視性)。「良い会社≠良い案件——値段次第」で締める(見極め) |
| Q3. デットが多いほどIRRは上がるのか | 機械的にはYes寄りだが、金利負担・コベナンツ・破綻確率が上がる。ダウンサイドでエクイティ全損の確率を買っている(悲観設計) |
| Q4. キャッシュスイープとは | 余剰FCFの自動繰上返済。返済→利息減→FCF増の好循環を作る機構(仕組み) |
| Q5. 出口で倍率が下がる前提でも投資できるか | できる。成長と返済が倍率低下を上回ればよい——数字で示せるかが本題(Q8で計算) |
計算編(Q6–Q10)——すべて暗算可能な設計
- Q6.(基本)EBITDA100・入口8x・デット5x・FCF毎年40を全額返済・5年後8xで売却。MOICは?
解:エクイティ=800−500=300。返済40×5=200→残債300。出口800−300=500。MOIC 1.67x(500÷300)。IRRは約10.8%。 - Q7.(換算)5年で2倍・3倍のIRRは? 解:約15%/約25%(暗算の錨。ペーパーLBOの型)。
- Q8.(倍率低下)Q6の会社でEBITDAが5年後150、出口7xなら?
解:出口EV1,050−残債300=750。MOIC 2.5x・IRR約20%——倍率−1xを成長+50が打ち返した。 - Q9.(3源泉分解)Q8のエクイティ増加450の内訳は?
解:成長効果=(150−100)×8=+400/倍率効果=(7−8)×150=−150/返済効果=+200。合計+450 ✓——検算まで見せると強い(分解の型)。 - Q10.(逆算)Q6の条件でIRR20%が必要なら、いくらまで払えるか(入口倍率)?
解:必要出口エクイティ=300×2.49(5年20%≒2.5x)≒746。出口800−残債。残債=入口デット−200。エクイティ=800−(D−200)=1,000−D。式:入口EV=E+D、E×2.49=1,000−D…2変数なので「デット5x固定」で解く:D=500固定ならE=入口EV−500、必要E=(800−(500−200))÷2.49=500÷2.49≒201→入口EV≒701=約7.0x。——面接では「デット水準を固定して逆算します」と前提宣言してから解くのが作法(厳密解はラボのゴールシークで確認可能)。
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Q. 計算問題で電卓なしのコツは?
A. 数字を丸める勇気と、錨の暗記(5年2倍=15%・3倍=25%)、そして「出口はエクイティベース」の指差し確認です。原則はペーパーLBOの5ステップに全て書きました。
まとめ
- 概念5問は「構造+規律」をセットで答える。二の矢まで用意して暗記を剥がれなくする。
- 計算5問の錨:1.67x/10.8%、2.5x/20%、3源泉分解の検算、前提宣言つき逆算。
- 次の一歩は構築チュートリアルとラボでの反復。40問完全版は教材として準備中。
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本記事について
本文中の数値例はすべて理解のための設例であり、実在の企業・案件とは関係ありません。制度・実務慣行に触れる箇所は一般的傾向の整理です。個別案件への適用時は必ずその時点の一次情報・専門家にご確認ください。