この記事で分かること
- IB・PE・FAS選考のモデリングテストの典型形式と時間配分の考え方
- 落ちる人の共通点7つ——能力ではなく「作法」で落ちる構造
- 採点者が見ている観点表と、2週間で間に合わせる練習メニュー
テストの典型形式
形式は採用側により幅がありますが、よく見られるのは「前提資料を渡され、制限時間内(60〜180分程度)に3表連動またはLBOの簡易モデルを組み、質問に答える」型です。完成度だけでなく、時間内の優先順位づけ・作法・説明力が同時に採点されます。ペーパーLBO(解き方)が口頭の概算力を見るのに対し、モデルテストは実装力を見る試験です。
落ちる人の共通点7つ
| # | 共通点 | 処方箋 |
|---|---|---|
| 1 | 指示を読み飛ばす(与えられた前提と違う数字で組む) | 最初の5分で全指示を読み、前提を前提ブロックへ転記してから着手する |
| 2 | バランスしないまま提出する | チェック行(3表の型)を最初に仕込む。合わない時は範囲を絞って原因特定(デバッグ手順)、最悪でも「どこが合っていないか」を申告 |
| 3 | 細部に凝って時間切れ(完璧主義の局所化) | 配点は「回るモデル>細かい精緻化」。60分なら骨格40分・検算10分・見直し10分の型で |
| 4 | ハードコードだらけで検証不能 | 前提は青字で分離、計算行は数式のみ(QCの規律)。採点者は必ず数式を開く |
| 5 | 循環参照で崩壊(または放置) | 利息は期首残高基準で組む入門定石(循環の管理)。エラーの放置は減点でなく不合格級 |
| 6 | フォーマット無視(単位・桁・色の不統一) | 冒頭に単位を宣言し、桁区切り・負数括弧・色規約(作法)を最初から適用。後から直す時間はない |
| 7 | 組めたのに説明できない | 提出後の口頭試問が本番。「前提→構造→結果→感応度」の順に90秒で話す練習をセットで |
採点者の観点
- 最初の10分で見えるもの:前提の分離・時間軸の設計・チェックの有無。ここで「訓練された人か」はほぼ分かります。
- 中盤:3表の接続(純利益→剰余金、現金→BS)、デットと利息の整合。
- 終盤:数字の桁感(売上の10倍の利益が出ていて気づかない、等の非常識検知)と、質問への応答——「なぜその前提にしたか」を語れるか。
- 満点は要求されていません。回る・読める・説明できるの3条件を時間内に満たすことが合格ラインの実像です(一般的傾向)。
2週間の練習メニュー
- 1週目:3表構築を3回(1回目は写経、2回目は見ないで、3回目はタイマー60分)。デットスケジュールを追加して90分版に拡張。
- 2週目:LBO構築を2回→自分で前提を変えた「初見風」問題を作って通しで解く→口頭説明の録音練習。頻出30問で知識の穴も並行して塞ぐ。
- 本番前日:ショートカットと書式の指慣らしだけ。新しいことはやらない。
Q. 時間内に終わりそうにない時はどうすべき?
A. 骨格優先で「動く範囲」を完成させ、残した部分を口頭で申告します。「BSの細目は簡略化しましたが、構造はここに足せば拡張できます」——未完成の申告は減点、隠蔽と辻褄合わせのハードコードは不合格、が相場観です。
Q. 電卓・ネット・テンプレは使えますか?
A. 会社によりルールが違うため、必ず事前指示に従ってください。共通するのは「自分の型を持っている人が速い」こと。テンプレ持込可否に関わらず、手が覚えた型(行構成・チェック配置)こそが本当の持ち込み資料です。
まとめ
- 落ちる理由は能力より作法:指示無視・バランス放置・ハードコード・時間配分。
- 合格ラインは「回る・読める・説明できる」。チェック行と前提分離を最初の10分で仕込む。
- 練習は構築チュートリアルの反復×タイマー×口頭説明。型が時間を生む。
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本記事について
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