この記事で分かること
結論:RX面接は「弁済順位と2つの価値」で8割説明できる
事業再生(RX:Restructuring)のテクニカル面接は、通常のIB/PEと重なる部分(企業価値・DCF・LBO)に加え、弁済順位・フルクラム・2つの価値(事業継続価値と清算価値)を軸に問われます。対象は、FAS/IBのRXアドバイザリー、再生ファンド、ターンアラウンド、証券・銀行のspecial situationsなど。下の8論点を押さえれば、多くの問いに答えられます。
頻出テクニカル8論点マップ
定番質問と回答の型(30秒)
Q1. フルクラム証券とは?
「弁済順位に沿って回収可能価値を上から充当したとき、価値がちょうど尽きて部分回収になる層の証券です。ここより上位は満額、下位はゼロ。再建ではこの層がDESで株式化し、支配権を握ります。」(→フルクラム証券)
Q2. 民事再生と会社更生の違いは?
「民事再生は原則現経営陣が続投するDIP型で中小〜中堅向け、担保権は別除権として原則手続外。会社更生は更生管財人が経営を引き継ぎ、担保権も手続に取り込む大企業向けです。」(→事業再生入門)
Q3. なぜ13週の資金繰りを見る?
「困窮企業の直接の引き金は流動性だからです。週次の入出金を13週先まで見える化し、どの週に現金がショートするかを先回りして手を打ちます。」(→13週資金繰り)
ケース:「この会社は再生か清算か」
RXのケースは、最後は事業継続価値(going concern)と清算価値の比較に帰着します。
- 事業継続価値>清算価値なら、再生(スポンサー型・法的整理など)のほうが債権者にとっても得。「違いはどこから生まれるか(事業のキャッシュフロー創出力)」を語る。
- 事業継続価値<清算価値なら、清算のほうが合理的。
- さらに、回収のフルクラムがどこにあるか、13週で資金がもつかを確認する。
「まず事業継続価値と清算価値を比べ、次にフルクラムと資金繰りを見る」。この順番で話せれば、ケースの骨格は外しません。
なぜRXは景気で需要が変わるのか
RXはカウンターシクリカル(景気逆行)の側面があります。資材高・景気悪化・金利上昇局面では困窮企業が増え、再生案件が増加します。面接では、このM&A・IPO市場とは逆方向に動く需要の特性を理解していると、志望動機に説得力が出ます。
志望動機の型
「財務と法務・事業の交差点で、制約の中で最適解を作る仕事に惹かれます」、「平常時のM&Aと違い、限られたキャッシュと時間の中で多くの関係者の利害を調整する難しさと意義に惹かれます」など、RX固有の難しさ(利害調整・時間制約)に触れるのが効果的です。PEやFAS志望との差分化にもなります。
よくある質問(FAQ)
RXは普通のIB/PEの対策と何が違う?
DCF・LBO・Compsなどの土台は共通ですが、加えて弁済順位・フルクラム・清算価値・手続(民再/会更)・13週資金繰りといったRX固有の論点が加わります。
未経験でも対策できる?
できます。本サイトの事業再生カテゴリの各記事で8論点を順に固め、整数設例で手を動かしておくと、テクニカルには十分対応できます。
まとめ
RX面接は、通常のIB/PEの土台(企業価値・DCF・LBO)に、弁済順位・フルクラム・2つの価値・手続・13週資金繰りを加えた8論点でカバーできます。ケースは「事業継続価値 vs 清算価値」から入るのが骨格。RX固有の難しさ(利害調整・時間制約)に触れた志望動機が差分化になります。
※本記事は教育目的の一般的な面接対策情報であり、特定の企業の選考を保証するものではありません。回答例は参考です。