この記事で分かること
結論:東大卒比率トップはD Capitalの35.5%、業界全体の基準は22.0%
大手町プレップPE人物データベース(日本カテゴリのPEファンド133社対象、2026年8月30日時点)で学部卒業校が判明した754名のうち、東京大学出身者は166名で、業界全体の比率は22.0%です。ファンド別に見ると、D Capitalが学歴判明31名のうち11名(35.5%)で最も高く、ベインキャピタル33.3%(判明66名中22名)、アント・ソリューション・パートナーズ33.3%(判明12名中4名)が続きます。
実人数で見ると序列は変わります。ベインキャピタルは22名で上位10ファンドの中で最多、次いでインテグラルが20名、D Capitalが11名、アント・キャピタル・パートナーズが10名と続きます。D Capitalは判明母数が31名と比較的小さいため比率では首位に立ちますが、絶対数ではベインキャピタル・インテグラルの方が東大卒人材の厚みがあるという、比率と実人数で異なる見え方をする点が特徴です。
分析対象と比率・実人数それぞれの見方
2026年8月30日時点のPEファンドDB日本カテゴリ133社のうち、学部卒業校が判明した754名を対象に、東京大学出身者の比率をファンド別に集計しています。比率は各ファンドの学歴判明者数を分母にしているため、判明母数が小さいファンドほど1名の異動で比率が大きく変動します。そのため本記事では比率ランキングと実人数ランキングの両方を示し、片方だけで「東大卒が多いファンド」と判断しないよう構成しています。学歴の記載がない、または判定不能な人物は分母から除外しており、実際の東大卒比率とは異なる可能性があります。
比率ランキング上位10社
| # | ファンド | 系譜 | 該当者 | 判明者数 | 比率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | D Capital | 独立系 | 11 | 31 | 35.5% |
| 2 | ベインキャピタル | 外資系・グローバル | 22 | 66 | 33.3% |
| 2 | アント・ソリューション・パートナーズ | その他 | 4 | 12 | 33.3% |
| 4 | ひろしまイノベーション推進機構 | 金融機関系 | 4 | 13 | 30.8% |
| 4 | ブルパス・キャピタル | 事業会社系 | 4 | 13 | 30.8% |
| 6 | ロングリーチグループ | 独立系 | 5 | 18 | 27.8% |
| 6 | 日本企業成長投資 | 独立系 | 5 | 18 | 27.8% |
| 8 | インテグラル | 独立系 | 20 | 78 | 25.6% |
| 8 | アント・キャピタル・パートナーズ | 金融機関系 | 10 | 39 | 25.6% |
| 10 | アドバンテッジパートナーズ | 独立系 | 4 | 16 | 25.0% |
| 11 | ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ | 金融機関系 | 4 | 18 | 22.2% |
| 12 | 丸の内キャピタル | その他 | 7 | 32 | 21.9% |
| 13 | Lキャタルトン(Lキャタルトン・ジャパン) | その他 | 2 | 10 | 20.0% |
| 14 | サンライズキャピタル | その他 | 4 | 21 | 19.0% |
| 15 | J-STAR | 独立系 | 4 | 23 | 17.4% |
比率上位10社のうち、判明母数が10名を下回るファンドはひろしまイノベーション推進機構(判明13名)やブルパス・キャピタル(判明13名)など複数含まれており、これらは比率のブレが相対的に大きい点に留意が必要です。一方、ベインキャピタル(判明66名)やインテグラル(判明78名)のように判明母数が大きいファンドが上位に入っている場合は、比率の安定性という点でより読みやすい数値といえます。全体平均の22.0%を上回るファンドが上位10社すべてを占めており、東大卒人材が特定のファンドに厚く集まる傾向が確認できます。
実人数で見た順位
| ファンド | 系譜 | 該当者 | 判明者数 | 比率 |
|---|---|---|---|---|
| KKRジャパン(KKR) | 外資系・グローバル | 6 | 9 | 66.7% |
| MBKパートナーズ | 独立系 | 3 | 5 | 60.0% |
| サーチファンド・ジャパン | 金融機関系 | 3 | 5 | 60.0% |
| 野村キャピタル・パートナーズ | その他 | 3 | 5 | 60.0% |
| REVA | 独立系 | 3 | 8 | 37.5% |
| イーキューティー・プライベート・キャピタル・アジア | その他 | 1 | 5 | 20.0% |
| いわかぜキャピタル | 独立系 | 1 | 6 | 16.7% |
| セレンディップ・ホールディングス | 金融機関系 | 1 | 8 | 12.5% |
実人数で並べ替えると、ベインキャピタル22名、インテグラル20名、D Capital11名、アント・キャピタル・パートナーズ10名の順となり、比率ランキングの上位とは顔ぶれが変わります。特にベインキャピタルとインテグラルは判明母数自体が大きいファンドであり、比率は突出していなくても在籍する東大卒人材の絶対数は多いことが分かります。東大卒に限らない学歴全体の傾向はPEファンド人材の出身大学ランキングで、大学別の全体比較は東大・慶應・早稲田・一橋・京大の大学構成比較で確認できます。
出身大学よりも、選考で問われる実務力を準備する
東大卒比率が高いファンドが存在する一方、業界全体では東大卒は判明者の22.0%にとどまり、多数派ではありません。出身大学は変えられませんが、選考で課されることがあるモデリングテストへの備えは今から始められます。まずは自分の適性や強みを整理するところから始めてみませんか。
結果から言えること・言えないこと
言えること。(1)東大卒の比率はファンドによって差があり、上位ファンドは全体平均22.0%を大きく上回ります。(2)比率と実人数では上位の顔ぶれが異なり、D Capitalのように比率で首位でも実人数ではベインキャピタル・インテグラルの方が多いというケースがあります。(3)判明母数が大きいファンド(ベインキャピタル・インテグラル)が比率でも上位に入っており、東大卒人材の厚みという点で存在感があります。
言えないこと。(1)東大卒比率の高さがそのまま選考基準の厳しさを意味するとはこのデータからは断定できません。(2)判明母数が10〜20名台のファンドでは比率の変動幅が大きく、厳密な順位比較には注意が必要です。(3)学歴の記載有無にはファンドごとの開示方針の差があり、記載率が低いファンドの実際の東大卒比率はここで示した数値と異なる可能性があります。
データの定義と限界
東大卒比率は、各ファンドで学部卒業校が判明した人物のうち東京大学出身者が占める比率です。実人数ランキングは同じ集計データを東大卒の人数で並べ替えたものです。いずれも公式サイトに学歴を記載している人物のみを対象としています。
集計方法・データ定義(大手町プレップPE人物データベース独自集計)
- 対象データ
- 大手町プレップPEファンドDBの地域カテゴリに「日本」を含むPEファンド133社(外資系・グローバルファンドの日本拠点を含む)について、各社公式サイトのチーム・メンバーページに現職として掲載された人物1,456名(2026年8月30日時点)。関連会社間の重複を除いた実人数は1,438名。
- 集計単位
- 人物属性(学歴・MBA・職歴など)の集計は実人数(ユニーク人物)単位、ファンド別の集計は人物・所属レコード単位で行っています。
- 三値分類
- 各属性は「記載を確認」「公式プロフィールに記載を確認できず」「経歴情報が不足し判定不能」の3つに分けています。比率は原則として記載有無を判定できた人数(判明者)を分母とし、本文・図表に分母を明記しています。「記載を確認できない」ことは「経歴・資格がない」ことを意味しません。
- ランキングの基準
- 比率のファンド別ランキングは属性判明者10名以上のファンドを対象とし、5〜9名は参考値、4名以下は対象外としています。
- データソース
- 各PEファンドの公式サイト(チームページ・人物プロフィール・会社概要等)の公開情報。役職名・経歴は公式表記を機械的な基準で正規化・分類しています。
本分析は公式サイトの公開情報のみを機械的に集計したものであり、各ファンドの実際の人員構成・採用基準を網羅・代表するものではありません。経歴の開示方針はファンドにより大きく異なるため、比率の差がそのまま実態の差を意味するとは限りません。出身大学・前職等は人物の能力・評価を示すものではなく、相関関係は因果関係を意味しません。
よくある質問(FAQ)
Q. 東大卒でなければ、ここで挙げたファンドには入れませんか。
A. いいえ。比率が最も高いD Capitalでも東大卒は判明者の35.5%であり、残る64.5%は東大以外の大学出身です。
Q. 比率ランキングと実人数ランキングはなぜ順位が違うのですか。
A. 比率は各ファンドの学歴判明者数を分母にするため、判明母数が小さいファンドほど比率が高く出やすくなります。実人数はその影響を受けないため、両方を確認することをおすすめします。
Q. 外資系ファンドは東大卒比率が高いのですか。
A. 上位にはベインキャピタル(外資系・グローバル)のような外資系ファンドと、D Capital・インテグラルのような独立系ファンドの両方が含まれており、系譜だけでは説明できません。
まとめ
東大卒人材はPE業界全体では学歴判明者の22.0%ですが、ファンドによって比率には大きな差があり、比率と実人数のどちらで見るかによっても見え方が変わります。外資系PEにおける学歴の位置づけは東大卒でなければ外資系PEには入れないのか、学歴の多様性という切り口では学歴の多様性が高いPEファンドはどこかもあわせてご覧ください。
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出典・データについて
- 大手町プレップPE人物データベース(日本カテゴリ133社の公式サイト掲載情報を独自集計・2026年8月30日時点)
- 大手町プレップPEファンドDB https://otemachiprep.com/pe-funds/
※本記事は公開情報に基づく教育目的のデータ分析であり、特定のファンド・個人の評価や、転職成否の保証・投資助言ではありません。出身大学・経歴は人物の能力を示すものではありません。
データ基準日: 2026年8月30日(人物データベースの更新に合わせて本記事の数値・表・グラフは再集計されます)