この記事で分かること

  • 理系出身者の所属ファンドの系譜を検証した結果、外資系ファンドの理系比率は31.1%、国内系は18.4%という違いが確認できたこと
  • 理系出身者が多いファンド上位10社の内訳(ベインキャピタル19名など)
  • 「文系と理系で所属ファンドの系譜に違いがあるか」という仮説の検証結果
  • サンプルサイズの違いなど、この検証だけでは言えないこと
データ基準日: 2026年8月30日 | 対象: 大手町プレップPEファンドDBの日本カテゴリ133社の公式サイトに現職として掲載された1,456名(実人数1,438名) | 執筆: 大手町プレップ編集部

結論:外資系ファンドの理系比率(31.1%)は国内系(18.4%)より高い

大手町プレップPE人物データベースで出身学部(文系・理系)と所属ファンドの系譜(国内系・外資系)の両方が判明した582名を対象に集計したところ、国内系ファンド521名のうち理系は96名(18.4%)、外資系ファンド61名のうち理系は19名(31.1%)でした。外資系ファンドの方が理系比率が12.7ポイント高いという傾向が確認できましたが、外資系の分母は61名と小さく、解釈には注意が必要です。

18.4%
国内系の理系比率
文理判明521名中96名
31.1%
外資系の理系比率
判明61名中19名
467名
文系合計
115名
理系合計

検証する仮説と分析対象

本記事で検証する仮説は「文系出身者と理系出身者で、所属するPEファンドの系譜(国内系・外資系)に違いがあるか」です。分析対象は、2026年8月30日時点で大手町プレップPEファンドDBに収録されたファンドのうち、出身学部(文系・理系の二値)と所属ファンドの系譜(国内系・外資系)の両方が判明した582名です。学部・系譜のいずれかが不明な人物は分析対象から除外しています。記載の有無は三値(記載を確認/記載を確認できず/判定不能)で管理していますが、本記事では学部・系譜がいずれも判明した人物のみを対象とするため、分母は582名で固定しています。

系譜別の文理構成

文系 467名(80%)理系 115名(20%)
文理構成(判明582名)

国内系ファンド521名の内訳は文系425名・理系96名、外資系ファンド61名の内訳は文系42名・理系19名です。系譜内の理系比率で比較すると、国内系18.4%に対し外資系31.1%と、外資系の方が12.7ポイント高くなっています。理系出身者全体(115名)のうち96名は国内系に、19名は外資系に所属しており、人数ベースでは国内系が多数を占めますが、比率ベースでは外資系の方が理系出身者の存在感が大きいという結果です。

理系出身者が多いファンド(上位10社)

理系出身者が多いファンドの上位10社は、ベインキャピタル19名、インテグラル14名、日本産業推進機構8名、D Capital7名、サンライズキャピタル6名、ポラリス・キャピタル・グループ6名、アドバンテッジパートナーズ5名、丸の内キャピタル5名、J-STAR4名、JICキャピタル4名の順でした。この上位10社の合計は78名で、理系出身者115名の67.8%を占めます。なお、本記事のデータでは各ファンドの系譜(国内系・外資系の別)を個別に紐づけていないため、上位ファンドと系譜別比率を直接結び付けた解釈はできません。

結果から言えること・言えないこと

言えること。(1)仮説は部分的に支持されました。系譜内の理系比率を比較すると、外資系ファンド(31.1%)は国内系ファンド(18.4%)より高く、文系・理系と所属ファンドの系譜に一定の関連が確認できます。(2)理系出身者が多いファンドの上位は複数の系譜にまたがっており、理系出身者が外資系ファンドだけに集中しているわけではありません。

言えないこと。(1)外資系ファンドの分母は61名と国内系(521名)に比べて小さく、比率の差が業界全体の傾向として安定しているかは慎重に見る必要があります。特定の少数ファンドの人員構成が比率を押し上げている可能性も否定できません。(2)理系出身であることが外資系ファンドへの採用で有利に働くという因果関係は、このデータからは検証できません。(3)本記事の上位ファンドランキングと系譜別比率は別々の集計であり、両者を組み合わせた「どの系譜のどのファンドが理系に強いか」という詳細な分析はできません。

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データの定義と限界

本記事の母集団・三値分類・系譜区分の基準は以下のとおりです。

集計方法・データ定義(大手町プレップPE人物データベース独自集計)

対象データ
大手町プレップPEファンドDBの地域カテゴリに「日本」を含むPEファンド133社(外資系・グローバルファンドの日本拠点を含む)について、各社公式サイトのチーム・メンバーページに現職として掲載された人物1,456名(2026年8月30日時点)。関連会社間の重複を除いた実人数は1,438名。
集計単位
人物属性(学歴・MBA・職歴など)の集計は実人数(ユニーク人物)単位、ファンド別の集計は人物・所属レコード単位で行っています。
三値分類
各属性は「記載を確認」「公式プロフィールに記載を確認できず」「経歴情報が不足し判定不能」の3つに分けています。比率は原則として記載有無を判定できた人数(判明者)を分母とし、本文・図表に分母を明記しています。「記載を確認できない」ことは「経歴・資格がない」ことを意味しません。
ランキングの基準
比率のファンド別ランキングは属性判明者10名以上のファンドを対象とし、5〜9名は参考値、4名以下は対象外としています。
データソース
各PEファンドの公式サイト(チームページ・人物プロフィール・会社概要等)の公開情報。役職名・経歴は公式表記を機械的な基準で正規化・分類しています。

本分析は公式サイトの公開情報のみを機械的に集計したものであり、各ファンドの実際の人員構成・採用基準を網羅・代表するものではありません。経歴の開示方針はファンドにより大きく異なるため、比率の差がそのまま実態の差を意味するとは限りません。出身大学・前職等は人物の能力・評価を示すものではなく、相関関係は因果関係を意味しません。

よくある質問(FAQ)

Q. 理系出身者は外資系PEファンドに入りやすいですか。
A. 系譜内の比率で見ると外資系ファンドの理系比率(31.1%)は国内系(18.4%)より高い結果でしたが、外資系の分母は61名と小さく、採用のしやすさを示すものではありません。

Q. 理系出身者が多いファンドはどこですか。
A. 公開情報で確認できた上位はベインキャピタル19名、インテグラル14名、日本産業推進機構8名です。ファンドの人数規模の違いも反映した数値であり、比率ではありません。

Q. 文系出身者は理系出身者よりPEファンドに多いですか。
A. 学部が判明した582名のうち文系は467名(80.2%)、理系は115名(19.8%)で、人数では文系が多数を占めます。

Q. このデータは因果関係を示していますか。
A. 示していません。系譜と学部の間に統計的な関連は見られますが、学部が採用の判断基準になっているかどうかは検証できません。

まとめ

文系と理系で所属するPEファンドの系譜に違いがあるかを検証した結果、外資系ファンドの理系比率がやや高いという傾向が確認できましたが、サンプルサイズの制約から断定的な結論は避けるべきです。理系出身者の詳しい経歴や役職構成は理系出身者はPEファンドでどう活躍しているのか、学部全体のランキングはPE人材の出身学部ランキングで確認できます。

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出典・データについて

  • 大手町プレップPE人物データベース(日本のPEファンド公式サイト掲載情報を独自集計・2026年8月30日時点)
  • 大手町プレップPEファンドDB https://otemachiprep.com/pe-funds/

※本記事は公開情報に基づく教育目的のデータ分析であり、特定のファンド・個人の評価や、転職成否の保証・投資助言ではありません。出身大学・経歴は人物の能力を示すものではありません。

データ基準日: 2026年8月30日(人物データベースの更新に合わせて本記事の数値・表・グラフは再集計されます)