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アストルグ

Astorg
EMEAUS 投資サイズ:非開示

概要

Astorgは1998年にフランス・パリで設立された欧州系の独立プライベートエクイティファームで、公式サイトによれば2026年時点のAUMは約240億ユーロ、直近の旗艦ファンドAstorg VIII(2024年5月最終クローズ、43.5億~44億ユーロ規模)を含め既に8世代のバイアウトファンドを組成してきた。投資対象はヘルスケア、ソフトウェア/テクノロジー、ビジネスサービス、テクノロジー系インダストリアルズといった分野の「B2Bニッチ市場のリーダー企業」で、欧州本社企業を軸にしつつヘルスケア・ソフトウェア分野では北米企業への投資も行っている。大手町プレップによる公開情報ベースの分析では、IQ-EQやNormecで実施した継続ファンド(GP-led継続ビークル)の活用、2024年のActuris増資(マイノリティからマジョリティへの引き上げ)、2026年に発表されたThermo Fisher Scientificのマイクロバイオロジー事業のカーブアウト買収などから、単純なバイアウト一辺倒ではなくポートフォリオマネジメント手法を多様化させている姿勢がうかがえる。日本におけるオフィス設置や投資実績を示す一次情報は確認できず、現時点で日本市場への直接展開は行っていないとみられる。

投資戦略・重点領域

投資戦略
バイアウト(PE) グロースエクイティ/マイノリティ出資 カーブアウト セカンダリー(継続ファンド)

重点業種
ヘルスケア ソフトウェア/テクノロジー ビジネスサービス テクノロジー系インダストリアルズ

基本情報

正式英語名
Astorg
本拠地
パリ(フランス、法人登録番号419 838 545)を本拠地とし、ロンドン・ニューヨーク・ミラノ・フランクフルト・ルクセンブルクにオフィスを展開。フランス金融市場庁(AMF、GP 98-36)およびルクセンブルクCSSF(N. A00001441)の規制下にある非上場の独立系運用会社。
設立
1998年(公式サイト「About」ページに「27年の実績」との記載があり、2026年時点からの逆算および過去のファンド沿革(Astorg IIが1999年組成)と整合)
活動地域
EMEA / US
出自/系列
公式サイトの記載によれば1998年にフランス・パリで設立された独立系プライベートエクイティ運用会社であり、特定の金融グループ・銀行の系列下にあるとの記載は見当たらない。設立経緯(創業者の出自や前身組織の有無)についての詳細な記述は公式サイト上に見つからず、確認できなかったため断定を避ける。現行のファンドはAstorg VIII(2024年組成)まで進んでおり、2010年代後半以降は米国拠点(ニューヨーク)を開設するなど大西洋横断的な体制を強化している。日本国内における拠点開設や投資実績を示す一次情報は確認できず、公式サイト上でも日本市場への具体的な言及は見当たらないため、現時点で日本での活動実績はないとみられる(大手町プレップによる公開情報ベースの分析)。
状態
運用中
投資方針
マジョリティ出資が中心。ただし全案件がマジョリティというわけではなく、Acturis社に対しては2019年に当初マイノリティ出資を行い、2024年に創業経営陣とともに出資比率を引き上げて過半数(約52%)を取得した実績が確認できる。継続ファンド(Normec、IQ-EQ)の組成では既存投資家持分の一部を新ビークルに移管する形態も採っている。
主な案件タイプ
バイアウト(マジョリティ)、マイノリティ出資(後にマジョリティへ引き上げる例あり)、カーブアウト、継続ファンド(GP-led セカンダリー)、アドオン買収
投資サイズ(Equity Check)
非開示(公式サイト・プレスリリースに1件あたりのエクイティ投資額の明示なし)
対象企業EV
概ね€100m〜€2bn超(Astorg VIIプレスリリースでは主に€200m〜€2bnの欧州企業対象と記載。公式About頁ではフラッグシップファンドで€100m〜€400m、Mid-Capファンドで€500m以上を対象と記載)
Fund Size
Astorg VIII:43.5〜4.4十億ユーロ(€4.4bn、2024年5月15日に最終クローズ。同ファンドの旗艦シリーズとして過去最大)
AUM
約24,000百万ユーロ(約€24bn)。Astorg公式サイト「About」ページにて2026年時点の開示数値として明記。
主要ファンド
  • Astorg VI(€2.1bn(当初ハードキャップ€2.0bnから引き上げ)・2016年(同年6月30日クローズ))
  • Astorg VII(€4.0bn(ハードキャップ)・2019年(同年1月10日クローズ))
  • Astorg VIII(€4.4bn・2024年(同年5月15日最終クローズ、2023年7月に€4bnで中間クローズ))

投資先(ポートフォリオ)

15 件
投資先業種投資時期Exit時期投資期間状態案件タイプ
アイピーエル
長期血管アクセス治療を受ける腎臓・がん患者向けの感染予防用医療機器(シャワー・入浴保護製品等)の製造・販売
イギリスヘルスケア 2026年 1ヶ月(継続中) 投資中 バイアウト
ソラビア
化粧品・栄養補助食品・医薬品向け天然活性成分の製造、および臨床・食品検査向け微生物診断ソリューションの提供
フランスヘルスケア/インダストリアル(バイオテック原料) 2025年 1年1ヶ月(継続中) 投資中 バイアウト
アティコン
ドイツの中堅企業(SME)向け商業保険ブローカー・保険仲介プラットフォーム(賠償責任・サイバー・D&O等)
ドイツビジネスサービス 2025年 1年1ヶ月(継続中) 投資中 バイアウト
ルブロンズ・アロイズ
航空宇宙・医療機器・エネルギー・電子機器・ラグジュアリー向け特殊銅合金の製造
フランスインダストリアル 2025年(2024年10月に独占交渉開始発表) 1年1ヶ月(継続中) 投資中 バイアウト
レッドスリム
消費財(CPG)・コンシューマーヘルスケア向けデータ管理・統合プラットフォーム
スイステクノロジー 2025年 1年1ヶ月(継続中) 投資中 バイアウト
ネクスプリング・ヘルス
体外受精(IVF)向け消耗品・機器の供給(生殖補助医療、ART)
アメリカ合衆国ヘルスケア 2024年 2年1ヶ月(継続中) 投資中 バイアウト
コーデンファーマ
ペプチド・リピッド・高力価医薬品等の医薬品受託開発製造(CDMO)
スイスヘルスケア(医薬品受託製造) 2022年 4年1ヶ月(継続中) 投資中 バイアウト
ファストマーケッツ
農業・林産物・金属鉱業・エネルギー市場向け価格報告機関(PRA)、価格データ・ベンチマーク提供
イギリスビジネスサービス(価格情報サービス) 2023年 3年1ヶ月(継続中) 投資中 バイアウト
アイキュー・イーキュー
投資ファンド・企業・ファミリーオフィス向けのコンプライアンス・ファンド管理サービス
ルクセンブルク(グローバル展開)ビジネスサービス(投資家サービス) 2022年 非開示 4年1ヶ月(継続中) 一部Exit バイアウト/継続ファンド(GP-led セカンダリー)
ノルメック
食品安全・生命安全・サステナビリティ・ヘルスケア分野の検査・認証・適合性評価(TICC)サービス
オランダビジネスサービス(検査・認証) 2020年(Astorg VIIファンド) 非開示 6年1ヶ月(継続中) 一部Exit バイアウト/継続ファンド(GP-led セカンダリー)
コリアリス
窓・ドア・スライディング建具・屋根用アルミニウムシステムの設計・製造
ベルギーインダストリアル 2021年5月(Astorg VIIファンド、CVC Capital Partners Fund VIより取得) 5年2ヶ月(継続中) 投資中 バイアウト
アクチュアリス
保険業界向けマルチテナントSaaSプラットフォーム(契約管理・販売・引受支援)
イギリステクノロジー(保険業向けソフトウェア) 2019年3月(マイノリティ出資)、2024年7月に増資しマジョリティ(約52%)取得 7年4ヶ月(継続中) 投資中 マイノリティ出資→マジョリティ買収
アナクア
知的財産管理ソフトウェア(IPMS、AQX・PATTSY WAVE等)の提供
アメリカ合衆国テクノロジー(知財管理ソフトウェア) 2019年(Astorg VIIファンド) 2025年(2024年11月18日に独占交渉開始を発表、2025年第1四半期クロージング予定として公表) 6年 Exit済 セカンダリーバイアウト(Sponsor-to-Sponsor)
オーディオトニックス
プロフェッショナル向けオーディオミキシングコンソール等の製造
イギリステクノロジー(プロオーディオ機器) 2017年2月3日(Epirisより取得) 2020年第1四半期(2019年12月16日に売却合意発表) 3年4ヶ月 Exit済 セカンダリーバイアウト(Sponsor-to-Sponsor)
サーモフィッシャー・マイクロバイオロジー事業(新設プラットフォーム、Remel/Oxoidブランド)
抗菌薬感受性検査・培地ソリューション等、臨床・医薬品・食品安全検査向け診断消耗品・機器(Remel、Oxoidブランドを含む)
グローバル(100カ国以上、約38,000の検査施設にサービス提供)ヘルスケア(診断) 2026年(2026年4月27日に買収契約公表) 非開示 1ヶ月(継続中) 公表・未クロージング カーブアウト

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