この記事で分かること

  • インフォーマルインタビュー(OB/OG訪問)の定義と、選考との違い
  • 効果的な質問の設計と、やってはいけない振る舞い(図解)
  • 整数設例で見る、実施件数と選考通過率の関係の考え方
  • 日本のOB/OG訪問文化との対応関係

30秒で分かる定義

インフォーマルインタビュー(Informational Interview)とは、選考の一部ではなく、志望業界・企業で働く社員に直接話を聞き、情報収集を行う面談のことです。日本の就職活動における「OB/OG訪問」に相当する概念で、欧米では正式な選考プロセスとは切り離された、候補者自身が主体的に設定するネットワーキングの手段として位置づけられています。表向きは選考に直結しないとされますが、実務上は評判が採用担当者に伝わり、選考に間接的な影響を与えることも少なくありません。

なぜ実務で重要なのか

就活生・転職者にとっては、公開情報だけでは分からない企業文化・業務の実態・選考のポイントを知る貴重な機会であり、志望動機に説得力を持たせる材料源になります。企業側の社員にとっては、候補者の人柄・志望度を早期に把握し、優秀な人材を早期に発見する非公式なパイプラインとしての意味を持ちます。採用担当者にとっても、社員経由で候補者の評判が集まることは、選考の参考情報として実質的に機能しています。

仕組み:効果的な進め方

インフォーマルインタビューの3ステップ ① 事前準備 企業研究・具体的な質問を 5個程度用意 ② 当日:傾聴中心 相手の話す時間を長く取り 自己PRは最小限に ③ 事後フォロー 24時間以内にお礼メールを 送り関係を継続
図:インフォーマルインタビューを効果的に進める3ステップ

最も避けるべきは、相手にその場で選考の口利きを露骨に依頼することです。インフォーマルインタビューはあくまで情報収集の場であり、目的を取り違えると相手に不快感を与え、逆効果になります。

整数設例で確認する

設例(架空数値)。ある就活生が3ヶ月間で以下のようにインフォーマルインタビューを実施したとします。

  • 実施件数:10社×各1〜2名=15件
  • 1件あたりの所要時間:30分(オンライン中心)
  • 合計投下時間:15件×0.5時間=7.5時間

この7.5時間で得られる情報量は、企業の公開情報を読むだけでは得られない「現場の実感」に相当します。仮に1社あたり書類選考の通過率が実施なしで30%、インフォーマルインタビューを経て志望動機の解像度が上がった結果45%に改善したと仮定すると、10社の期待通過数は 10×0.30=3.0社 から 10×0.45=4.5社に増える計算になります(架空の仮定に基づく試算であり、実際の効果を保証するものではありません)。数字が示すのは、量より「準備の質」が効果を左右するという点です。

実務での使われ方(志望動機への影響)

インフォーマルインタビューで得た具体的なエピソード(「実際に話を聞いて感じたこと」)は、他の候補者が語る一般論的な志望動機と差別化する材料になります。ただし、聞いた話をそのまま丸写しするのではなく、自分自身の言葉で再構成して語ることが重要です。

選考対策・キャリア戦略での活用

実施の際は、エレベーターピッチを使った簡潔な自己紹介から入り、企業研究で作った質問リストに沿って会話を進めるのが実務的な型です。外資系金融のネットワーキング戦略(日本版)では、OB・OG訪問からコールドメールまでを含む具体的な進め方を扱っています。

この用語を選考対策で「使える」状態にする

効果的な質問リストを準備し、聞いた内容を自分の志望動機に翻訳できるようになる。

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実務家が確認するポイントとよくある誤解

誤解1:「インフォーマルインタビューは選考に無関係」→ 正しくは、非公式ながら評判が選考担当者に伝わることがあります。マナーを欠いた行動は、後の選考にマイナスの影響を及ぼすリスクがあります。

誤解2:「たくさんの社員に会うほど良い」→ 正しくは、件数より1件あたりの準備の質が重要です。準備不足のまま数をこなしても、得られる情報の質は上がりません。

日本実務での扱い

(2026年7月時点)日本の就職活動では「OB/OG訪問」として広く定着しており、大学のキャリアセンターやOB/OG訪問マッチングサービスを通じて実施されるのが一般的です。海外のインフォーマルインタビューがLinkedIn等でのコールドメールを起点にすることが多いのに対し、日本では大学のネットワーク(ゼミ・サークル・体育会)や就活サービス経由での紹介が中心になる傾向があります。近年は外資系企業の選考でも、日本的なOB/OG訪問文化と、欧米型のインフォーマルインタビュー文化が併存する形になっています。

面接・モデルテストで問われるポイント

Q:これまでにOB/OG訪問(インフォーマルインタビュー)をした経験はありますか?そこで何を学びましたか?
「(回答は個人の経験によりますが)業界研究のために複数社の社員に話を聞き、公開情報だけでは分からない現場の実態や、選考で評価されるポイントを学びました。例えば、(具体的なエピソード)を通じて、自分の強みがこの業界のどの部分に活きるかを具体的にイメージできるようになりました。」

深掘りでは「そこで得た情報を志望動機にどう反映させたか」が問われることがあります。

よくある質問(FAQ)

Q. インフォーマルインタビューの依頼はどう送ればよいですか?
A. 依頼の目的(情報収集であり選考の依頼ではないこと)を明確にし、相手の負担にならない時間(15〜30分程度)を提案するのが基本です。大学のOB/OG名簿や就活サービス、LinkedInなどを通じて依頼するのが一般的な方法です。

Q. 何を質問すればよいですか?
A. 「入社の決め手」「1日の仕事の流れ」「選考で評価されたと感じる点」など、公開情報では分からない具体的な経験に基づく質問が有効です。抽象的すぎる質問は、相手も答えにくく、得られる情報も薄くなります。

出典・参考(2026-07-25確認)

※本記事は教育目的の一般的な解説であり、法務・税務・投資助言ではありません。設例は理解のための架空数値です。

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